第6章 主人公本人に聞く
本映画は実話を基としているが、その主人公となった本人たちはどのように映画を見ているのだろうか? 直接本人に映画の感想と映画化への考え、そして現在の姿を語ってもらおう。
アジア史上最高のテノールと称され、欧州で活躍していたオペラ歌手“ベー・チェチョル”。彼がまさに頂点を極めようとしていたとき、悲劇は突然訪れた。甲状腺ガンに侵され、手術によって声帯の神経を切断、歌声を失ってしまう。もう二度と舞台には立つことは出来ない・・・歌手として最も過酷な苦難を受ける彼に、彼の声を愛した一人の日本人音楽プロデューサーが手を差し伸べた。この映画は、音楽で結ばれた二人の絆が世界にも例のない奇跡を生んだ、感動の実話である。
本映画は実話を基としているが、その主人公となった本人たちはどのように映画を見ているのだろうか? 直接本人に映画の感想と映画化への考え、そして現在の姿を語ってもらおう。
How did the actual people feel when they saw the film? Hear them comment on the film and talk about what they are doing now.
映画撮影にはNGがついて回る。本映画でも多分に漏れず、数多くのNGテイクがあった。それらを監督、そしてプロデューサーに解説してもらおう。
Films have retakes, and this film is no exception. Here the director and producer talk about some of those retakes.
この映像を見ていただこう。これはCGによって監督の思い描く映像を人工的に作り出したものである。撮影現場の工夫のみでは表現できない映像、そしてCGの方がストーリーをより直情的に表現できることもあるのだ。
Majority of scenes that were taken out were cut in order to meet time constraints. The director did not make any unnecessary scenes, but scenes needed to be cut. Selecting scenes was a difficult but important part of production.
Majority of scenes that were taken out were cut in order to meet time constraints. The director didn’t make any unnecessary scenes, but scenes needed to be cut. Selecting these scenes was a difficult but important part of production.
大部分の未公開シーンは、2時間前後という映画の最終的なランディングタイムの調整で発生する。監督にとって重要ではないシーンは存在しない。しかし未公開の決定、つまりシーンの削除もまた映画製作の一つなのである。
Filming the last scene only completed a part of the total production. Currently the production team is concentrating on marketing and worldwide distribution. Let’s see how they aim to do this.
映画は撮影によって映像が完成するだけでは成り立たない。それを広めることもまた映画の一部なのである。ここでは「ザ・テノール」が世界を巻き込みながらどのように広がっていったのか、映画には出てこない取り巻く環境を見ていきたい。