投資信託という金融商品、その生い立ちに詳しく触れた事はありますか?日本において話は1900年頃にさかのぼり、本講座でも要点にふれていきます。
欧米の投資信託は市民の中から自発的かつ自然発生的に誕生しましたが日本では国策という枠組みでの発足が特徴。
第18回では投資する個人の立場にも考えを入れていきます。
第19回 戦後インフレと預金封鎖 -新たな貯蓄増強- (後編)
敗戦後、大蔵省を凌ぐ権力を誇っていた内務省、軍部はGHQによって分割・大幅解体されたのに対し、大蔵省はGHQの間接統治実施のための「官僚機構温存策」に救われ、敗戦を無傷でしのぎました。敗戦直後の金融政策や財政政策、その後の間接金融体制形成における大蔵省の役割、金融して見ておきましょう。
第19回 戦後インフレと預金封鎖 -新たな貯蓄増強- (前編)
巷では預金封鎖が発動される、されないの話がたびたび出現しています。国の借金が急増しているのがそのきっかけなのですが、今回は戦後のインフレに絡んだ話です。インフレになった理由は国家体制維持のために国がとった政策によるものなのですが、それらを一緒にみていきましょう。
第18回 投資信託から見る戦中・戦後(後編)
投資信託という金融商品、その生い立ちに詳しく触れた事はありますか?戦中に戦費調達目的で胎動し、戦後に経済再建目的で正式に登場した投資信託。しかも、証券会社主導でつくられた投資信託、その背景などを後編では見ていきます。日本金融史パート2もいよいよ佳境、見逃してる回があればいまのうちに!
第17回 間接金融への急激な転換(後編)
間接金融体制への大転換に向けて日本国内がどう作られていったかを具体的に細かく解説していきます。貯蓄イコール国のためという考えのもとに様々なものが生み出されていきましたが今の時代ではとてもできません。後半で、前後の金融構造の骨格がどう準備されていったかをじっくりお聞きください。
第17回 間接金融への急激な転換(前編)
現在の金融構造では当たり前になってしまった間接金融への転換期がテーマ。第一次世界大戦後の日本は生活設計の中に投資があるのが当たり前であり、銀行取り付けなどで預金はハイリスク・ハイリターンの金融資産でした。前半・後半に分け、1900年前半の大きな転換期を解説していきます。
対談:大大阪時代の名残から学ぶ(後編)
第16回で取り上げた「大大阪」の名残りを求め大阪へ。後半は大阪証券取引所の五代友厚像から、いよいよ池田市へ。対談でも小林一三が大阪経済に与えた影響を中心に盛り上がり、あわせて日本初の郊外型分譲住宅がある室町地区へ移動。日差しの強い中練り歩き大大阪の名残を味わってきました。
対談:大大阪時代の名残から学ぶ(前編)
今回の対談シリーズでは、第16回で取り上げた「大大阪」の名残りを求め大阪へ。淀屋橋を練り歩き、池田市を訪問します。今回もゲストはあの方。お二人の対談とともに大大阪を感じられる名所をあわせて紹介。皆さんも大阪に出向いたときはぜひ、行ってみてください。
第16回 大大阪の時代
大大阪と聞きピンとくる方は少ないはず。大阪が日本最大の都市で流行りの先端や産業の中心地として賑わって時代の事ですが、関東大震災で疲弊した東京と対照的に人口も増えていきました。その成り立ちが東京とは違うところも面白くその歴史には多く学べます。
第15回 証券会社の誕生
個人商店から始まった近代の証券会社。その歴史に触れます。もちろん今のような電子取引があるわけでもなく、証券業の基盤づくりに尽力した立役者達の努力と志は知っておいて損はありません。きっと現代の証券業を良くも悪くも違った目で見ることが出来るでしょう。
第14回 -財政の変容- 旧財閥と新興財閥
これまでの金融史でも触れている財閥。今回は旧財閥、新興財閥と掘り下げます。資本市場をいかに有効活用したか、そして安倍内閣でも手本とされた高橋是清の財政にも触れます。それにしてもこの時代の家計金融資産の半分は有価証券だったことにも驚きです。
第13回 -大正から昭和へ- 重化学工業化と金融(後編)
金融恐慌、昭和恐慌を舞台にした時代の動きは今現代に通じるものがありそうです。第13回後編の今回は、歴史は繰り返すという言葉が似合う話が盛りだくさん。時代の混乱期は世のお金も大きく動く、さあ金融史の世界へ!
第13回 -大正から昭和へ- 重化学工業化と金融(前編)
日本金融史ファンの皆様お待たせしました。近現代日本の金融の歴史を辿る本番組のセカンドシーズンが開始しました。セカンドシーズンでは大正から昭和までの激動の歴史・人物を紐解きます。もちろんクラシック紹介も健在ですよ!
対談:教育と金融(後編)
澤上篤人氏も参加していただき対談の後半です。現社会の一方通行的な教育ではなく何が大事なのか?三者三様の立場から話して行くうちに波長が合い、為になる言葉も盛りだくさん。これだから対談はおもしろい。
対談:教育と金融(前編)
日本金融史、対談シリーズの第2弾。日本金融史の第8回でとりあげた羽仁もと子と夫の羽仁吉一が創設した自由学園が今回の舞台。理事長の市岡さんを迎え、金融史ならではの教育の捉え方、考え方を語っていきます!
第12回 日本資本主義の確立と証券市場 -日清戦争後-
“資本主義”一度は聞いたことはありますよね。今回は株式市場の成り立ちに大きく影響した鉄道株や日清戦争の話。証券取引所が先物清算取引市場として運営された例はまさに日本だけと言えます。
第11回 投機的な株式取引所とゆがんだ資本市場の成立
今回は東京株式取引所設立に関する話。今村清之介、渋沢栄一など慌ただしい変遷に関わった人物と金融史を伊藤さんが解説。資本市場が特殊な形で形成されていった模様と合わせてご視聴ください。
第10回 模合(もあい)
沖縄には日本の独特の文化が存在しています。模合(もあい)もその1つ。文化であり、地域を支える金銭的相互扶助の仕組みでもあります。しかもそれが現代の金融に生きている。お金を融通する気持ちや仕組みって根本は変わらないんですね。
第9回 最良の資産家 大原孫三郎
まさに先駆者という呼び名がふさわしい大原孫三郎の登場。多くの人が語り継いでいるその功績に学ぶものは、まさにこの日本金融史のテーマそのもの。人ってきっかけ一つで変わるものですね。倉敷へ足を運びたくなる第9回、ご覧ください。
第8回 羽仁もと子と同潤会
「家計簿」を通し生活設計という概念をつくった羽仁もと子が登場。そして生活にかかせない住宅の在り方についてもテーマに。金融とはよりよい生活を送るために考えないといけない事の1つに過ぎず、第8回でもその意義が再確認できます。
第7回 財閥と資本主義
財閥の存在と影響は金融史ではおさえておきたいですね。登場人物も多くなり、現代の資本主義につながる流れを第7回では学んでいきます。その時代に生きた方の考え方が及ぼす影響は大きく、それは現代も同じ事。金融史は日本の歴史!
対談:明治時代と金融(後編)
後編では現代に生きる金融マンらしい言葉が飛び交います。立場を踏まえてというより、これからの社会・日本にとってなにが大事かを改めて言葉にしています。お二人の表情からもその真剣さが伝わってくる対談になりました。
対談:明治時代と金融(前編)
ここらでちょっとワインブレイク。著名な金融マンを招いての対談。金融を語る場所は日本橋おいて他になし。金融ってこんなにも過去の歴史とつながっていたのかを改めて認識させられました。日本金融史を学ぶ価値あり。
第6回 貯蓄が広まった秘密
日本人が大好きな貯金、日常に染みついているこの仕組みの発端は1900年頃の動きにあった。様々な制度と思惑によって習慣化していくきっかけが第6回では見て取れます。必要なものも状況も異なる100年前、金融史って知れば知るほどおもしろい。
第5回 渋沢栄一と合本主義
第5回では、日本資本主義の父、渋沢栄一が登場。金融史はこの人なしに語れません。さて、番組タイトルにもなっている合本主義。聞きなれないかもしれませんが、渋沢はこの考え方を通して多くの事を実践し戦いもしました。それは現代につながているからおもしろい!
第4回 近代の銀行と証券
第4回では、銀行と証券取引所の成り立ちに触れます。現在の日本銀行本店の場所には江戸時代「金座」がありました。金座があった日本橋は江戸時代と今をくらべると面白いですよね。番組を見ると日本橋を歩きたくなってくるかも?どの時代も金融機関の変遷はおもしろい!
第3回 近代の講と信用金庫
第3回では、グラミン銀行の「マイクロ・ファイナンス」の話を皮切りに、江戸時代における金融と言える様々「講」を紹介していきます。現代にも名残が深い「講」と、それらに関係した人物を知ることで今がもっと面白くなる!いかに人と金融が結びついているかを知ってください。
第2回 近代的貯蓄の始まり
第2回では、「郵便貯金の始まり」というテーマからスタートし、1900年前後の日本を遡ります。郵便貯金の本来の位置づけとは?江戸時代における政府のもくろみと、国民の実態を紐解きその答えを導きます。そしてそれらに影響を与えた人物や制度も追いつつ江戸の金融を紐解きます。
第1回 はじめに
「歴史は語る」。明治維新以降、急速な近代化を遂げた日本。金融においても世界的に希有な経緯を経て、現代に至っています。本番組では、今の私たちが未来に向けて、いかに良い暮らし(well-being)を構築していけるのか?そのヒントを、金融の歴史を紐解きながら、探っていきたいと思います。第1回は「はじめに」と題し、本番組での金融観を伝え、日本近代史に埋もれている事実や伝統が、現代そして未来の我々とどう関係するかを語ります。